🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-18

ブルグミュラー「紡ぎ歌」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第18番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「紡ぎ歌」はどんな曲?

糸車で糸を紡いでいる場面の曲です。ニ長調、4/4拍子。右手は16分音符が、最初から最後までほとんど途切れずに続きます。その中の、アクセントのついた音が旋律になります。左手は8分音符の低い音と和音で、軽く拍を刻みます。細かい音を止めずに動かしながら、旋律の音を浮かび上がらせることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第18番
拍子4/4(楽譜の表記は C)
小節数24(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 弱起と第1〜8小節 主題。pp leggieriss. で糸車が回り始め、第3小節の mf、第4小節の espress. rallent.、第5小節の a tempo、第7小節の f、第8小節の sf。楽譜では第8小節の終わりに繰り返し記号がある。
  • 第9〜16小節(楽譜の番号) 中間部。p で、16分音符の中に2声の旋律が出る。第11小節の f、第12小節の sf、第13小節の ff energico、第14小節の sf。楽譜では第9小節の前から繰り返し記号があり、第16小節が1番カッコ、第17小節が2番カッコ。
  • 第17〜25小節(楽譜の番号) 2番カッコの pp dolcissimo から、第19小節の agitato e sempre più cresc. で高まり、sf を重ね、第22小節の pesante、第23小節の f rapidamente で駆け上がり、第24小節の ff の和音で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲では第1〜8小節も中間部も1回だけ弾き、第16小節(1番カッコ)は飛ばして第17小節(2番カッコ)へ進む。この楽譜は1番・2番カッコに別の番号が付いているので、演奏順の番号は楽譜の第17小節以降が1つ小さくなる(演奏順で全24小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

pp leggieriss. で始まり、第2小節の松葉、第3小節の mf、第4小節の espress. rallent. で一度区切る。a tempo から第6小節の松葉、第7小節の f、第8小節の sf。中間部は p から松葉を重ね、第10小節の cresc.、第11小節の f、第12小節の sf、第13小節の ff energico が前半の山、第14小節の sf。2番カッコの pp dolcissimo から、agitato e sempre più cresc. でずっと大きくしていき、sf を重ね、pesante、f rapidamente を経て ff で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の16分音符を、粒をそろえて、途切れずに回し続けられる。
  2. アクセントのついた旋律の音を、まわりの細かい音より少し目立たせられる。
  3. pp dolcissimo から ff まで、agitato e sempre più cresc. で少しずつ大きくしていける。
  4. 最後の f rapidamente の駆け上がりで、速さに乗りながら音をそろえられる。
  5. 速さの目安は♩=88〜100(東音企画版の表示。原典の表示は♩=112)。まずは粒がそろう速さから。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

弱起〜第8小節 糸車が回り始める

  • 「糸車は、止まらずにくるくる。指を鍵盤から離しすぎない」
  • 「山の印(アクセント)の音だけ、少し声を大きく」

中間部 糸車が勢いづく

  • 「ff energico は、糸車をいちばん強く回す所」

2番カッコ〜最後 回転がどんどん速く、強く

  • 「pp dolcissimo から最後まで、坂道を上るように少しずつ大きく」
  • 「最後の駆け上がりは、糸がピンと張るまで一気に」
06 — AIで強弱をチェック

「紡ぎ歌」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「紡ぎ歌」の演奏を、AIでチェック

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