🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-5

ブルグミュラー「泉」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第5番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「泉」はどんな曲?

地面からわき出した水が、止まらずに流れ続ける様子を描いた曲です。ト長調、2/4拍子。右手は細かい音(32分音符)が休みなく続き、その中の上の音が旋律になります。左手は低い声部で、ゆったりと動きます。細かい音を粒をそろえて軽く流し、旋律と左手とのバランスをとることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第5番
拍子2/4
小節数31(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節 主題。pp dolce で始まる。楽譜では第8小節の終わりに繰り返し記号がある。
  • 第9〜16小節 中間部。右手の旋律が8分音符で前に出て、第13〜14小節の f・sf で盛り上がる。第16小節で p dimin. e ritard.。
  • 第17〜24小節 主題が pp dolce で戻る。
  • 第25〜31小節 終わりの部分。dimin. を重ね、第29小節の dimin. e molto rall.、第30小節の pp、最後は ppp。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲では第1〜8小節も第9〜24小節も1回だけ弾き、第24小節の1番カッコは飛ばして2番カッコへ進む(1番・2番カッコは同じ小節番号なので、全31小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

pp dolce で始まり、第4小節の mf でいったんふくらんで dimin.。第5小節の p から第6小節の sf のあと、dimin.・riten. で区切り、a tempo で戻る。中間部は第9小節の mf から dimin. e riten.、第12小節の p を経て、第13〜14小節の f・sf が曲の山。第16小節で p に戻り、第17小節から主題が pp dolce。終わりは dimin. を重ねながら molto rall. し、pp から ppp で閉じる。rit. と a tempo の切り替えが多い。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の細かい音を、粒をそろえて軽く流せる(たたかない)。
  2. 右手の細かい音の中の旋律と、左手の歌を聞き分けて弾ける。
  3. 第13〜14小節の f・sf を曲の山にし、その前後の p との差を出せる。
  4. riten. と a tempo の切り替えで、流れを止めすぎずに戻れる。
  5. 速さの目安は♪=104〜120(東音企画版の表示。原典の表示は♪=120)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 湧き出る水

  • 「細かい音は、水のしずく。指先で軽くはじくように」
  • 「左手は、ゆっくり流れる川の音。右手より長く歌おう」

第9〜16小節 流れが強くなる

  • 「f の所で水がいちばん勢いよく出るよ」
  • 「riten. のあとの a tempo は、深呼吸してから元の速さに」

第17〜31小節 静かに消えていく

  • 「最初と同じ旋律。今度は前より少し遠くで」
  • 「最後は、水の音がだんだん聞こえなくなるように」
06 — AIで強弱をチェック

「泉」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「泉」の演奏を、AIでチェック

模範演奏と比べて、強弱をAIが解析します。
Clé du Solなら演奏診断から生徒管理まで、ひとつのツールで。登録は無料です。