🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-6

ブルグミュラー「陽気な少女」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第6番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「陽気な少女」はどんな曲?

明るく元気な女の子が、はずむように歩き回る様子の曲です。右手は16分音符の短い和音(2音ずつの重音)が、軽いスタッカートで続きます。左手は低い音と和音を交互に置く、すっきりした伴奏です。ハ長調。指先を軽くそろえ、はねるような音のまま最後まで弾き切ることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第6番
拍子3/8
小節数44
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節 pp leggiero で始まる。第8小節の f dimin. riten. で区切る。
  • 第9〜24小節 a tempo、p grazioso。重音が高い音域へ動く部分。第13〜14小節・第21〜22小節で少し盛り上がる。
  • 第25〜39小節 左手が右手を越えて弾く所(m.g.)がある部分。cresc.、sf を2度ずつ重ね、p poco riten. で区切る(第31小節、第39小節)。
  • 第40〜44小節 a tempo の p から cresc. ed accel. で一気に駆け上がり、最後は sf の和音。
  • 東音企画版の楽譜には繰り返し記号が無い。コンクールの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による): 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲(と第7番)には、版によって繰り返しの書き方が違うため東音企画版で確認するよう注記がある(音楽之友社版などでは、繰り返し記号を使った書き方になっている)。東音企画版のとおり、書いてある順に最後まで1回弾く。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

pp leggiero で始まり、第8小節の f から dimin. riten. で区切る。第9小節から a tempo の p grazioso。第13〜14小節と第21〜22小節の松葉で少しふくらみ、第15小節・第23小節で p に戻る。第27小節の cresc. から第29〜30小節の sf、第31小節の p poco riten. の流れを、後半(第35〜39小節)でもう一度くり返す。第42小節の cresc. ed accel. から、最後の sf で明るく終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の重音を、2つの音を同時にそろえ、軽いスタッカートで弾ける。
  2. pp leggiero と p grazioso を、音を小さく保ったまま弾き分けられる。
  3. 左手が右手を越える所(m.g.)でも、流れを止めない。
  4. 最後の cresc. ed accel. で、速くしながら音をはっきり大きくできる。
  5. 速さの目安は♪=138〜156(東音企画版の表示。原典の表示は♪=160)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 はずむ足どり

  • 「2つの音は、いつも一緒に鳴らそう。片方が遅れないように」
  • 「鍵盤の上で、小さくスキップするつもりで」

第25〜39小節 左手が右手を越える所

  • 「左手が飛んでくる所は、先に行き先を見ておこう」
  • 「sf は1つの音だけ強く。そのあとはすぐ元の音に」

第40〜44小節 駆け上がって終わる

  • 「最後は少しずつ速く、少しずつ大きく。最後の和音でジャンプ」
06 — AIで強弱をチェック

「陽気な少女」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「陽気な少女」の演奏を、AIでチェック

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