🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-7

ブルグミュラー「子守歌」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第7番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「子守歌」はどんな曲?

赤ちゃんを寝かしつけるための、やさしい子守歌です。ヘ長調、3/8拍子。伴奏は、16分音符の分散和音が右手から始まって左手へ受け渡される形で、1小節の中でひと続きに聞こえるようにつなぎます。右手はその上で、息の長い旋律を受け持ちます。伴奏の受け渡しを途切れさせず、旋律は大きくなりすぎないように、なめらかに歌うことが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第7番
拍子3/8
小節数40
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜16小節 主題。pp cantabile で8小節の旋律を2回(第9小節から2回目)。
  • 第17〜23小節 中間部。f で始まり、cresc.・sf を経て、第23小節の dolce e rallent. で静まる。
  • 第24〜31小節 中間部の旋律をもう一度。第31小節も dolce e rallent.。
  • 第32〜40小節 a tempo の p dolce で主題の雰囲気に戻り、dimin.、dimin. e rall. を経て、第40小節の pp の和音(フェルマータ)で終わる。
  • 東音企画版の楽譜には繰り返し記号が無い。コンクールの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による): 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲(と第6番)には、版によって繰り返しの書き方が違うため東音企画版で確認するよう注記がある(音楽之友社版などでは、繰り返し記号を使った書き方になっている)。東音企画版のとおり、書いてある順に最後まで1回弾く。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

pp cantabile で始まり、小さな松葉で旋律の上下に合わせてふくらむ程度。第17小節の f で中間部が始まり、第19小節の cresc.、第20小節の sf、第21小節の f dimin. を経て第22小節で p、第23小節の dolce e rallent. で静まる。第24〜31小節で同じ流れをもう一度。第32小節の p dolce から dimin.、第38小節の p、dimin. e rall. で、最後は pp。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手から左手へ受け渡す伴奏を、すき間なく、粒をそろえて静かに弾ける。
  2. 右手の旋律を、伴奏より少し前に出して、なめらかにつなげる。
  3. 中間部の f を、乱暴にならずに歌い、dolce e rallent. で自然に静められる。
  4. 最後の pp の和音まで、テンポをゆるめすぎずに終われる。
  5. 速さの目安は♪=94〜112(東音企画版の表示。原典の表示は♪=112)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜16小節 ゆりかごを揺らす

  • 「伴奏は、右手から左手へバトンを渡すように。途中で止まらないで」
  • 「右手は、赤ちゃんに聞こえるくらいの声で歌おう」

第17〜31小節 少し強く歌う所

  • 「f でも、赤ちゃんが起きない f だよ」
  • 「rallent. の所は、まぶたが閉じていくように」

第32〜40小節 眠りにつく

  • 「最後の和音は、そっと置いて、音が消えるまで待とう」
06 — AIで強弱をチェック

「子守歌」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「子守歌」の演奏を、AIでチェック

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