🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-15

ブルグミュラー「風の精」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第15番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「風の精」はどんな曲?

目に見えない風の精が、軽やかに飛び回る様子の曲です。ト短調、3/8拍子。右手は高い音域の短い音型(3連符と和音)を、ごく小さな音で軽く弾きます。左手は1拍目の低い音と、続く短い和音で拍を支えます。中間部はト長調に変わり、歌う旋律になります。D.S. で前半に戻り、Fine で終わる構造です。

曲集18の練習曲 Op.109 第15番
拍子3/8
小節数98(繰り返しなし・D.S. 込みの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節 導入。pp leggierissimo で始まり、cresc. から第6小節の sf(フェルマータ)、第7〜8小節で主題へつなぐ。
  • 第9〜40小節(ト短調) 主題。第9小節にセーニョ(D.S. で戻る所)。pp legg. の軽い音型と、sf・dim. のふくらみを重ねる。第33小節の animato pp から cresc.、第37小節の f、第39小節の ff con fuoco、第40小節の sf の和音(フェルマータ)が Fine(曲の終わり)。
  • 第41〜43小節 pp staccato のつなぎ。
  • 第44〜66小節(ト長調) 中間部。cantabile の旋律と、legg. の軽い装飾が交互に出る。楽譜では第44小節から繰り返し記号があり、1番・2番カッコがある。dim. で静まり、第66小節の D.S. で第9小節へ戻る。
  • 第9〜40小節(2回目) D.S. のあと、Fine(第40小節)まで弾いて終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。中間部の繰り返しはせず、1番カッコは飛ばして2番カッコへ進む。D.S. は楽譜どおり弾く(第9小節へ戻り、Fine で終わる)。演奏順で全98小節。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

pp leggierissimo で始まり、第3小節の cresc. から第6小節の sf。第7小節の p を経て、第9小節から pp legg.。第13小節・第21小節・第25小節の sf と、そのあとの dim.・p のふくらみを重ねる。第33小節の animato pp から第35小節の cresc.、第37小節の f、第39小節の ff con fuoco、第40小節の sf で Fine。つなぎは pp staccato。ト長調の中間部は p の cantabile から、第50小節・第55小節の sf と松葉でふくらみ、dim. で静まって p。D.S. で戻った2回目も、Fine の sf で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の高い音域の短い音型を、ごく小さな音で軽く弾ける。
  2. 左手の低い音と和音で、3/8拍子の1拍目をはっきり感じさせられる。
  3. ト長調の中間部で、cantabile の旋律を歌い、前半との対比を出せる。
  4. D.S. で戻ったあと、Fine の ff con fuoco と sf で曲を締めくくれる。
  5. 速さの目安は♩.=72〜80(東音企画版の表示。原典の表示は♩.=92)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜40小節 風の精が飛び回る

  • 「右手は、羽のように軽く。鍵盤に触ったらすぐ離そう」
  • 「sf は、突風がひと吹きする所」

第44〜66小節 ト長調の歌

  • 「ここは風がやんで、精が歌う所。長い音をつなげて」
  • 「D.S. の印を見たら、セーニョの所へ戻ろう。終わりは Fine」

2回目の第33〜40小節 Fine へ

  • 「最後の ff con fuoco は、風がいちばん強く吹く所。最後の和音で止まる」
06 — AIで強弱をチェック

「風の精」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「風の精」の演奏を、AIでチェック

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