🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-14

ブルグミュラー「ゴンドラの船頭歌」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第14番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「ゴンドラの船頭歌」はどんな曲?

ヴェネツィアの小舟(ゴンドラ)をこぐ人の歌、つまり舟歌です。イ長調、6/8拍子。左手は低い音から上がって下りる8分音符の分散和音を、ほぼ休みなく続けます。右手はその上で、息の長い旋律を受け持ちます。左手の動きを一定に保ちながら、右手の旋律を長いひとまとまりでつなげることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第14番
拍子6/8
小節数37(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜2小節 導入。p で左手の揺れだけが始まる。
  • 第3〜10小節 主題(cantabile)。第9小節の sf・dim.・rall. で区切る。楽譜では第3〜10小節に繰り返し記号があり、第10小節に1番・2番カッコ。
  • 第11〜25小節 中間の部分。mf と p dolce が交互に出て、第16小節・第24小節の sf でふくらみ、dim.・rall. で区切る流れを2回。
  • 第26〜37小節 終わりの部分。a tempo の pp lusingando(甘くささやくように)で、右手が細かい音で駆け上がる。sf・dim. を経て、dim. e rall.、最後は pp。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲では第3〜10小節を1回だけ弾き、第10小節の1番カッコは飛ばして2番カッコへ進む(1番・2番カッコは同じ小節番号なので、全37小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p の導入から cantabile の主題へ。第5小節の松葉で少しふくらみ、第6小節の dim.、第7小節の p、第9小節の sf のあと dim. rall.。中間の部分は第11小節の mf、第12小節の p dolce、第15小節の mf cresc.、第16小節の sf、第17小節の p dim. rall. の流れを、第19〜25小節でもう一度くり返す。終わりは第26小節の pp lusingando から小さな松葉を重ね、第29小節の sf dim.、第30小節の pp、第33小節の sf dim.、第34小節の pp、dim. e rall. を経て pp で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 左手の分散和音を、一定の揺れで、旋律より小さく弾ける。
  2. 右手の旋律を、長いフレーズのまとまりで歌える。
  3. mf と p dolce の切り替えで、声の大きさをはっきり変えられる。
  4. 終わりの pp lusingando で、細かい音を軽く、小さく弾ける。
  5. 速さの目安は♩.=56(東音企画版・原典とも同じ表示)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜10小節 舟が動き出す

  • 「左手は、舟がゆらゆら揺れる波。毎回同じ揺れで」
  • 「右手は、船頭さんの歌。遠くまで届く長い声で」

第11〜25小節 歌が大きくなる所

  • 「mf は向こう岸に呼びかける声、p dolce は自分に歌う声」

第26〜37小節 遠ざかる舟

  • 「最後は、舟が遠くへ行って見えなくなるまで」
06 — AIで強弱をチェック

「ゴンドラの船頭歌」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「ゴンドラの船頭歌」の演奏を、AIでチェック

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