🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-3

ブルグミュラー「牧歌」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第3番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「牧歌」はどんな曲?

のどかな野原の景色を思わせる曲です(「パストラーレ」は田園風という意味)。ト長調、6/8拍子。右手が付点4分音符と8分音符のゆったりした旋律を歌い、左手は8分音符の和音を同じ高さで刻み続けます。左手の和音を同じ音で鳴らし続ける所(保続音)が多く、その上で右手が長いフレーズを息長く歌えるかがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第3番
拍子6/8
小節数29(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小1・2年B部門、小3・4年A部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜2小節 前奏。右手だけで、p dolce cantabile の旋律を弾く。
  • 第3〜10小節(ト長調) 主題。左手は主音(ト)を土台にした和音を8分音符で刻み続け(第3〜8小節)、右手が4小節ずつのフレーズで歌う。第9小節の cresc. でニ長調に移り、第10小節で区切る。
  • 第11〜18小節 中間部。第11小節の mf で、左手は属音(レ)を保ったまま内声で刻む(第11〜14小節)。第15・16小節で和音が変わり、松葉>で静まって、第17・18小節で主題へつなぐ。
  • 第19〜29小節(ト長調) 主題が p dolce で戻る。第23小節の cresc.(ハ長調の属和音の響き)でふくらみ、第26小節の p から、第28小節の dim. e poco rall. で右手が高い所へ上り、第29小節の pp で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は第3〜10小節の繰り返しをしない(カッコは無い)。楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(全29小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p dolce cantabile の右手だけの前奏から、第3小節の p で主題に入る。第9小節の cresc. から第11小節の mf が、この曲でいちばん大きい所になる。第15〜17小節は松葉>・松葉<を重ねて静め、第19小節で p dolce に戻る。第23小節の cresc.、第24小節の松葉<、第25小節の松葉>で小さな山を作り、第26小節の p、第28小節の dim. e poco rall. を経て、第29小節の pp で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の旋律を、4小節のまとまりで息を切らさずに歌える。
  2. 左手の8分音符の和音を、旋律より小さく、同じ音量でそろえて刻める。
  3. 中間部(第11〜14小節)で、左手の長い音を保ちながら内声の刻みを軽く弾ける。
  4. 第28小節の dim. e poco rall. で、高い音へ上りながら音量を落とし、第29小節の pp につなげられる。
  5. 速さの目安は Andantino、♩.=60〜66(東音企画版の表示。原典の表示も♩.=66)。6/8拍子を2つに感じて、ゆったり流れる速さで。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜10小節 前奏と主題

  • 「はじめの2小節は、右手ひとりで笛を吹く人になって」
  • 「左手の和音は、遠くで鳴っている鈴の音。旋律より小さく」

第11〜18小節 中間部

  • 「mf はこの曲でいちばん大きい所。でも、乱暴にならないで」
  • 「左手の長い音は押さえたまま、ほかの指だけで軽く刻もう」

第19〜29小節 主題が戻って終わる

  • 「最後に右手が高い所へ上っていくね。上るほど小さく」
  • 「最後の pp の音は、遠くへ消えていくように」
06 — AIで強弱をチェック

「牧歌」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「牧歌」の演奏を、AIでチェック

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