🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-5

ブルグミュラー「無邪気」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第5番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「無邪気」はどんな曲?

小さな子どもが、何の心配もなく遊びまわっているような明るい曲です。ヘ長調、3/4拍子。前半は右手の16分音符の下行と、2つの音をつなぐ短いスラーが中心で、grazioso(優美に)の指示があります。後半は leggiero(軽く)に変わり、右手の音型が高い音域へ上っていき、左手は8分音符で伴奏します。16分音符を一つひとつはっきり弾き切ることと、前半と後半の性格の違いを出すことがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第5番
拍子3/4
小節数16(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小1・2年B部門、小3・4年A部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節(ヘ長調) 前半。p grazioso の右手の16分音符の下行で始まり、第2・4小節で2つの音のスラー(松葉>)で収める。第5小節の cresc. でハ長調へ移り、第7小節では2つの音のスラーが3回続く。第8小節は1番カッコと2番カッコで終わり方が違う(どちらにも dim.)。
  • 第9〜16小節(ヘ長調) 後半。p leggiero で、右手の音型を第11小節の cresc. とともにオクターブ上(8va)へ運ぶ。第13小節の f で長い16分音符の下行音階、第14小節の dim.、第15小節の cresc. を経て、第16小節の f の和音で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は前半の繰り返しをせず、第8小節の1番カッコを飛ばして2番カッコへ進み、後半(第9〜16小節)の繰り返しもしない。この楽譜は1番カッコと2番カッコに同じ小節番号(8)が付いているので、楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(全16小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p grazioso で始まり、第2小節の松葉>、第3小節の松葉<、第4小節の松葉>で小さく波を作る。第5小節の cresc. で前半の山を作り、第7小節の3つの松葉>で収めて、第8小節(2番カッコ)の dim. で前半を閉じる。後半は第9小節の p leggiero から、第11小節の cresc. で高い音域へ上り、第13小節の f がこの曲でいちばん大きい所になる。第14小節の dim. でいったん静め、第15小節の cresc. から第16小節の f で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の16分音符を、粒をそろえて、急がずに最後まで弾ける。
  2. 2つの音のスラーで、2つ目の音を力を抜いてそっと置ける。
  3. 後半の leggiero で、前半より軽い音に切り替えられる。
  4. 第13小節の長い下行音階を、指をくぐらせる所で音が途切れたり強くなったりせずに弾ける。
  5. 速さの目安は Moderato、♩=100〜112(東音企画版の表示。原典の表示も♩=112)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 前半

  • 「16分音符は、坂道を転がらないように一歩ずつ下りよう」
  • 「2つの音のスラーは、1つ目で『ぽん』、2つ目は『ふわっ』と」

第9〜16小節 後半

  • 「ここからは足取りが軽くなるよ。前半と同じ音で弾かないで」
  • 「f の長い下りの音階は、親指をくぐらせる所で音がとぎれないように、ゆっくりから練習しよう」
06 — AIで強弱をチェック

「無邪気」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「無邪気」の演奏を、AIでチェック

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