🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-6

ブルグミュラー「進歩」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第6番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「進歩」はどんな曲?

一段ずつ階段を上っていくように、両手の音階が下から上へ進んでいく曲です。ハ長調、4/4拍子。前半は両手が同じ向きに上る音階で、8分音符と16分音符を組み合わせた音型が続きます。中間部はイ短調に変わり、2つの音をつなぐスラーとスタッカートの短い音型を右手と左手が交互に弾きます。両手の音階をそろえることと、スラーとスタッカートの弾き分けがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第6番
拍子4/4(楽譜の表記は C)
小節数24(繰り返しなし・D.C. 込みの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小1・2年B部門、小3・4年A部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節(ハ長調) 前半。両手が同じ向きに上る音階で始まり、第2小節の cresc. で上の音域へ進む。第3小節は右手のスタッカートとスラー、第4小節は左手のスタッカートの和音。第5小節の p から同じ形をもう一度弾き、第7小節の cresc. から第8小節の f で区切る。第8小節に Fine(曲の終わり)がある。
  • 第9〜16小節(イ短調) 中間部。f で、2つの音のスラー(松葉>)とスタッカートの音型を右手(第9・11小節)と左手(第10・12小節)が交互に弾く。第13小節の p から右手のスタッカートの音が旋律になり、第14小節の cresc.、第16小節の f と松葉>を経て、D.C. al Fine で冒頭へ戻る。
  • 第1〜8小節(2回目) D.C. の後、Fine(第8小節)まで弾いて終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は第1〜8小節の繰り返しをしない。D.C. は楽譜どおり弾く(第16小節から第1小節へ戻り、第8小節の Fine で終わる)。演奏順で全24小節。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

(小節番号は楽譜の番号)p で始まり、第2小節の cresc. で上る。第5小節で p に戻り、第7小節の cresc. から第8小節の f で前半を閉じる。中間部は第9小節の f で始まり、2つの音のスラーごとの松葉>が続く(第9〜12小節)。第13小節の p で静まり、第14小節の cresc. から第16小節の f と松葉>で D.C. へ。2回目の第1〜8小節も、p から第8小節の f で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 両手で同じ向きに上る音階を、同じタイミングでそろえて弾ける。
  2. 指をくぐらせる所でも、音階の音量がでこぼこにならない。
  3. 中間部の2つの音のスラーとスタッカートを、はっきり弾き分けられる。
  4. 中間部で右手と左手が交互に弾く音型を、同じ音量・同じ形でつなげられる。
  5. 速さの目安は Allegro、♩=116〜126(東音企画版の表示。原典の表示は♩=132)。D.C. で戻った後も同じ速さで。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 両手の音階

  • 「右手と左手、2人で一緒に階段を上ろう。どちらかが先に行かないように」
  • 「親指をくぐらせる所で、音がドンと大きくならないように」

第9〜16小節 中間部(イ短調)

  • 「2つの音のスラーは『タ・ン』。2つ目はそっと離す」
  • 「右手が弾いたら次は左手。同じ形で答えよう」

D.C. の後 もう一度はじめから

  • 「D.C. ははじめに戻る印。終わりは Fine の所だよ」
06 — AIで強弱をチェック

「進歩」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「進歩」の演奏を、AIでチェック

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