🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-8

ブルグミュラー「優美」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第8番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「優美」はどんな曲?

上品なしぐさで踊るような、しなやかな曲です。ヘ長調、3/4拍子。右手の旋律には、ある音のまわりを上下にくるりと回る飾り(ターン)が、細かい32分音符で書き込まれています。この飾りを急がず、旋律の流れの中に自然に収めることが、この曲でいちばん身につけたい力です。中間部はハ長調に変わり、右手の和音と左手の旋律の組み合わせになります。

曲集25の練習曲 Op.100 第8番
拍子3/4
小節数24(繰り返しなし・D.C. 込みの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小1・2年B部門、小3・4年A部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節(ヘ長調) 前半。p molto legato e leggiero で、ターンを含む右手の旋律を弾く。左手は付点2分音符の和音と、拍の終わりの短い和音。第4小節の松葉<・松葉>でふくらみ、第5小節のアクセントで和音の色が変わる(II度へ向かう属和音)。第7小節から右手がオクターブ上(8va)へ上り、第8小節の dim.、pp で区切る。第8小節に Fine(曲の終わり)がある。
  • 第9〜16小節(ハ長調) 中間部。mf で、右手は付点の和音とスタッカートの和音、左手がターンを含む旋律を受け持つ。第11小節の cresc. で両手の8分音符の連打。第13小節の(mf)から同じ形をもう一度弾き、第15小節の cresc. を経て、第16小節の dim. poco riten. でヘ長調の属和音に戻り、D.C. al Fine で冒頭へ戻る。
  • 第1〜8小節(2回目) D.C. の後、Fine(第8小節)まで弾いて終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は第1〜8小節の繰り返しをしない。D.C. は楽譜どおり弾く(第16小節から第1小節へ戻り、第8小節の Fine で終わる)。演奏順で全24小節。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

(小節番号は楽譜の番号)p molto legato e leggiero で始まり、第4小節の松葉<・松葉>で小さな山を作る。第5小節のアクセントを経て、第8小節の dim. から pp で前半を閉じる。中間部は第9小節の mf で明るく始まり、第11小節の cresc. で盛り上げる。第13小節の(mf)で戻り、第15小節の cresc.、第16小節の dim. poco riten. で静まって D.C. へ。2回目の前半も p から、第8小節の pp で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 32分音符のターンを、急いだり詰まったりせずに、旋律の流れの中に収められる。
  2. 右手の旋律を molto legato でつなぎ、左手の短い和音を軽く添えられる。
  3. 第8小節の dim. から、高い音域の pp まで音量を落とせる。
  4. 中間部で、左手のターンを含む旋律を、右手の和音より目立たせて弾ける。
  5. 速さの目安は Moderato、♩=66〜72(東音企画版の表示。原典の表示は♩=100)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 ターンのある旋律

  • 「くるっと回る飾りは、どの拍の中に入るのか、ゆっくり数えて確かめよう」
  • 「最後の pp の高い音は、鍵盤をそっとなでるように」

第9〜16小節 中間部(ハ長調)

  • 「今度は左手が飾りのある歌を弾くよ。右手の和音は伴奏」
  • 「poco riten. で少しゆっくりして、はじめに戻ろう」

D.C. の後 もう一度はじめから

  • 「D.C. で戻ったら、Fine の pp で終わり」
06 — AIで強弱をチェック

「優美」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

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