🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-11

ブルグミュラー「せきれい」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第11番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「せきれい」はどんな曲?

せきれいは、川原や水辺でよく見かける、尾の長い小鳥です。ハ長調、2/4拍子。高い音域で、16分音符と8分音符の短い音型を、軽く、はっきり弾き続けます。第3・4小節の、半音ずつ動く音の流れは、主題の中にも出てきます。中間部はイ短調に変わり、右手が3度の重音をなめらかにつなぎます。軽いタッチを保ったまま、音の粒をそろえることがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第11番
拍子2/4
小節数45(繰り返しありの演奏順。楽譜は29小節)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小3・4年B部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜6小節 前奏。p leggiero で両手の16分音符の音型が下り、第3小節の cresc. で半音ずつ動く8分音符の和音になる。第5小節の sf、第6小節のフェルマータで止まる。
  • 第7〜14小節(ハ長調) 主題。p leggiero で、右手の16分音符の上行と8分音符のスタッカート、左手は短い和音。第9小節の長い松葉>。楽譜では第7〜14小節に繰り返し記号がある。
  • 第15〜22小節(イ短調からハ長調へ) 中間部。mf で、右手は3度の重音を長い音でつなぎ、左手は16分音符と8分音符の伴奏。第17小節にアクセント。第19小節の cresc.(ハ長調に戻る)から第21小節の f でオクターブ上(8va)の16分音符が下り、第22小節で区切る。楽譜では第15〜22小節に繰り返し記号があり、第22小節は1番カッコ(左手の短い和音で区切る)と2番カッコ(次へ続く)に分かれる。
  • 第22〜29小節 終わりの部分(2番カッコから)。8va のまま、第23・25小節の松葉>、第26小節の cresc. を経て、第28小節の f の和音、第29小節で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 25の練習曲のうち、この曲と第2番だけは繰り返しありで弾く。第7〜14小節と第15〜22小節を、それぞれ楽譜どおり繰り返す(第22小節は1回目に1番カッコ、2回目に2番カッコを弾く)。この楽譜は1番カッコと2番カッコに同じ小節番号(22)が付いている。楽譜は全29小節で、演奏順では全45小節になる。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

(小節番号は楽譜の番号)p leggiero で始まり、第3小節の cresc. から第5小節の sf、第6小節のフェルマータ。主題は第7小節の p leggiero で、第9小節の松葉>で小さく揺れ、繰り返す。中間部は第15小節の mf で一段大きくなり、第19小節の cresc. から第21小節の f がこの曲でいちばん大きい所になる。中間部も繰り返す。終わりの部分は、第23・25小節の松葉>で収めた後、第26小節の cresc. から第28小節の f で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 高い音域の16分音符を、軽いタッチのまま粒をそろえて弾ける。
  2. 8分音符のスタッカートを、短く、はっきり弾ける。
  3. 中間部の右手の3度の重音を、2つの音がずれずに、なめらかにつなげられる。
  4. 繰り返しを含めて、第22小節のカッコの弾き分け(1回目は1番カッコ、2回目は2番カッコ)を間違えずに弾ける。
  5. 速さの目安は Allegretto、♩=116〜126(東音企画版の表示。原典の表示は♩=138)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜14小節 前奏と主題

  • 「小鳥が石の上をちょんちょん歩くみたいに、軽く」
  • 「半音ずつ動く所に、色えんぴつで印をつけておこう」

第15〜22小節 中間部

  • 「ここは重音をつないで歌う所。2つの音が同時に鳴っているか聴こう」
  • 「1回目は1番カッコ、2回目は2番カッコ。指でたどって確かめよう」

第22〜29小節 終わりの部分

  • 「最後の f の和音で、小鳥がぱっと飛び立つ」
06 — AIで強弱をチェック

「せきれい」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「せきれい」の演奏を、AIでチェック

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