🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-12

ブルグミュラー「別れ」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第12番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「別れ」はどんな曲?

別れの場面の、落ち着かない胸の内を描いた曲です。イ短調、4/4拍子。molto agitato は「とても激しく、せき立てるように」の意味です。主題では、右手が3連符の8分音符で休みなく動き、左手が4分音符の旋律で支えます。中間部はハ長調に変わり、右手の長い音の旋律と、左手の3連符の伴奏になります。3連符を速さに流されずにそろえることと、短調と長調の部分の気分の違いを出すことがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第12番
拍子4/4(楽譜の表記は C)
小節数41(演奏順。冒頭に弱起がある)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小3・4年B部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜4小節(弱起から) 前奏。p の右手の旋律と左手の短い和音で始まり、第2小節の松葉<から第3小節の sf と松葉>(属七の和音)、第4小節の dim. e rall. で静まる。
  • 第5〜16小節(イ短調) 主題。in tempo、p で、右手の3連符と左手の4分音符の旋律。第5・6小節の2拍目にアクセント。第7小節・第11小節の cresc. で盛り上げ、第13小節の f(松葉<・松葉>)、第14・15小節の2拍目の sf と松葉>を経て、第16小節で区切る。
  • 第17〜24小節(ハ長調) 中間部。p espressivo で、右手が長い音の旋律を歌い、左手は3連符の伴奏。松葉<・松葉>で揺れ、第22小節の sf を山にして、第24小節の dim. e poco riten. でイ短調の属和音に戻る。
  • 第25〜41小節(イ短調) 主題が in tempo、p で戻る。第27・31小節の cresc.、第33小節の f、第34・35小節の sf と松葉>を経て、第37小節の p。第40小節の f、第41小節のアクセントの和音で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲には繰り返し記号が無い。楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(弱起の後の全41小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p で始まり、第2小節の松葉<から第3小節の sf と松葉>、第4小節の dim. e rall. で静まる。主題は第5小節の p(in tempo)から、第7小節の cresc.、第11小節の cresc. で段階的に大きくし、第13小節の f が前半の山になる。第14・15小節の sf と松葉>で収め、中間部は第17小節の p espressivo。第18・19小節は松葉<・松葉>で揺れ、第22小節の sf でふくらんで、第24小節の dim. e poco riten. で静まる。第25小節の p(in tempo)から、第27・31小節の cresc.、第33小節の f と松葉>、第34・35小節の sf と松葉>を経て、第37小節の p。第40小節の f で終わる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の3連符を、速さに流されず、3つの音をそろえて弾き続けられる。
  2. 左手の4分音符の旋律を、右手の3連符に埋もれないように弾ける。
  3. 第5・6小節の2拍目のアクセントと、第14・15小節の2拍目の sf を、1拍目より強くはっきり弾ける。
  4. 中間部(ハ長調)で、右手の旋律を p espressivo で歌い、左手の3連符を小さく保てる。
  5. 速さの目安は Allegro molto agitato、♩=132〜144(東音企画版の表示。原典の表示は♩=184)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜16小節 前奏と主題(イ短調)

  • 「3連符は『タタタ』と3つ同じ長さで。急ぐと形がくずれるよ」
  • 「2拍目のアクセントは、胸がどきっとする所」

第17〜24小節 中間部(ハ長調)

  • 「ここは明るい色。右手の長い音を、声に出して歌うように」
  • 「左手の3連符は、右手の歌のじゃまをしないで」

第25〜41小節 主題が戻って終わる

  • 「最後の和音は、ドアを閉めるようにきっぱりと」
06 — AIで強弱をチェック

「別れ」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「別れ」の演奏を、AIでチェック

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