01 — 曲の性格
「なぐさめ」はどんな曲?
落ち込んだ気持ちを、穏やかな言葉でなぐさめるような曲です。ハ長調、4/4拍子。冒頭の lusingando は「甘く語りかけるように」の意味です。片方の手が1の指で長い音を押さえたまま、ほかの指で8分音符を弾く書き方が続き、指を1本ずつ独立させて動かす力が求められます。曲全体を通して音を切らず、なめらかに弾くことが大切です。
| 曲集 | 25の練習曲 Op.100 第13番 |
| 拍子 | 4/4(楽譜の表記は C) |
| 小節数 | 26(繰り返しなしの演奏順) |
| ブルグミュラーコンクール(2026年度) | 小3・4年B部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門 |
02 — 曲の構成
曲の構成と、コンクールでの弾き方
- 第1〜7小節 前奏。p dolce lusingando で、右手は1の指で長い音を保ちながら、上の指で8分音符を弾く。左手は2分音符・全音符の和音。第3小節の cresc.、第6小節のアクセントと smorzando(だんだん弱めて)、第7小節の rall. で主題へつなぐ。
- 第8〜15小節 主題。in tempo、p で、右手の上の声の旋律と、1の指で繰り返す音を弾き分ける。第8・9小節の松葉<・松葉>、第12小節の cresc.、第14小節の dim. e poco riten. を経て、第15小節でホ短調の和音で区切る。楽譜では第8〜15小節に繰り返し記号がある。
- 第16〜23小節 中間部。in tempo、p で、今度は左手が8分音符を受け持ち、右手は4分音符の旋律。第18小節の cresc.、第20小節の mf を経て、第23小節で区切る。楽譜では第16〜23小節に繰り返し記号があり、第23小節は1番カッコと2番カッコに分かれる。
- 第23〜26小節 終わりの部分(2番カッコから)。第25小節の dim. e poco riten. で静まり、第26小節の p の音で終わる。
- コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は要項の注記により、東音企画版の繰り返しの書き方に従う。第8〜15小節の繰り返しをせず、第16〜23小節も繰り返さずに、第23小節の1番カッコを飛ばして2番カッコへ進む。この楽譜は1番カッコと2番カッコに同じ小節番号(23)が付いているので、楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(全26小節)。
小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。
03 — 強弱の流れ
強弱・表現の流れ
p dolce lusingando で始まり、第3小節の cresc. で少しふくらみ、第6小節の smorzando と第7小節の rall. で静める。主題は第8小節の p(in tempo)で、第8・9小節の松葉<・松葉>で小さく揺れ、第12小節の cresc. を経て、第14小節の dim. e poco riten. で収める。中間部は第16小節の p(in tempo)から、第18小節の cresc. で大きくし、第20小節の mf がこの曲でいちばん大きい所になる。第25小節の dim. e poco riten. を経て、第26小節の p で終わる。
04 — 目指したいこと
レッスンで目指したいこと
- 1の指で長い音を押さえたまま、ほかの指で8分音符をそろえて弾ける。
- 第8小節からの主題で、上の声の旋律を、1の指で繰り返す音より目立たせて弾ける。
- 第16小節からの中間部で、左手の8分音符を小さく保ち、右手の旋律を歌える。
- 曲全体を、音を切らずになめらかに、p から mf までの穏やかな音量の中で弾ける。
- 速さの目安は Allegro moderato、♩=132〜144(東音企画版の表示。原典の表示は♩=152)。rall.・riten. の後の in tempo で元の速さに戻れる。
05 — 声かけの例
場面ごとの、生徒への声かけの例
第1〜15小節 前奏と主題
- 「親指は鍵盤に置いたまま。ほかの指だけで歩いてみよう」
- 「上の声の歌を、下の繰り返しの音より少しだけ前に出して」
第16〜23小節 中間部
- 「今度は左手が細かく動く番。右手の歌のじゃまをしないで」
- 「mf はこの曲でいちばん大きい所。それでも、やさしい声のままで」
06 — AIで強弱をチェック
「なぐさめ」の強弱を、模範演奏と比べる
Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。
「なぐさめ」の演奏を、AIでチェック
模範演奏と比べて、強弱をAIが解析します。
Clé du Solなら演奏診断から生徒管理まで、ひとつのツールで。登録は無料です。