01 — 曲の性格
「おしゃべり」はどんな曲?
何人かが次々に話し出して、にぎやかにおしゃべりが続く様子を描いた曲です。ヘ長調、3/8拍子。同じ音を指を替えながら3回続けて弾く16分音符(同音連打)が、曲のほとんどを占めます。前半は右手、後半は左手が連打を受け持ちます。連打の3つの音を同じ大きさで、軽くはっきり弾くことと、連打の後の跳ね上がる音の処理がこの曲の課題です。
| 曲集 | 25の練習曲 Op.100 第17番 |
| 拍子 | 3/8 |
| 小節数 | 34(繰り返しなしの演奏順) |
| ブルグミュラーコンクール(2026年度) | 小3・4年B部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門 |
02 — 曲の構成
曲の構成と、コンクールでの弾き方
- 第1〜6小節 前奏。p で、右手の付点4分音符の和音と、左手の低い音から跳ね上がる短い音型が交互に出る。第3小節の cresc.、第5小節の松葉>で主題へつなぐ。
- 第7〜14小節(ヘ長調) 主題。p で、右手が16分音符の同音連打(3・2・1の指で替える)から上の音へ跳ね、8分音符のスタッカートで止まる。左手は8分音符の和音。第10小節のアクセント、第11小節の cresc. を経て、第12小節からハ長調へ移り、第14小節で区切る。楽譜では第7〜14小節に繰り返し記号がある。
- 第15〜30小節 後半。p で、今度は左手が16分音符の連打を受け持ち、右手は付点4分音符と8分音符の和音。第17・18小節の松葉>、第19小節の cresc.、第22小節の dim. を経て、第23小節の p で右手の連打の主題が戻る。第26小節のアクセント、第27小節の cresc.。楽譜では第15〜30小節に繰り返し記号があり、第30小節は1番カッコと2番カッコに分かれる。
- 第30〜34小節 終わりの部分(2番カッコから)。右手の連打を続け、第31小節からの長い cresc. で高い音へ上り、第34小節の f の音(フェルマータ)で終わる。
- コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は第7〜14小節と第15〜30小節の繰り返しをせず、第30小節の1番カッコを飛ばして2番カッコへ進む。この楽譜は1番カッコと2番カッコに同じ小節番号(30)が付いているので、楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(全34小節)。
小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。
03 — 強弱の流れ
強弱・表現の流れ
前奏は p で始まり、第3小節の cresc.、第5小節の松葉>。主題は第7小節の p で、第11小節の cresc. で少しふくらむ。後半は第15小節の p から、第17・18小節の松葉>、第19小節の cresc.、第22小節の dim.。第23小節の p で主題に戻り、第27小節の cresc. と、第31小節から続く cresc. で終わりに向けて大きくし、第34小節の f で終わる。曲のほとんどが p の中での変化で、f は最後の1か所だけ。
04 — 目指したいこと
レッスンで目指したいこと
- 16分音符の同音連打を、指を替えながら、3つの音を同じ大きさで軽く弾ける。
- 連打の後に跳ね上がる8分音符を、短くはっきり弾ける。
- 後半で、左手の連打を、右手の和音より小さく、そろえて弾ける。
- 第31小節からの長い cresc. を、急に大きくせず、最後の f まで少しずつ大きくできる。
- 速さの目安は Allegretto、♩.=60〜69(東音企画版の表示。原典の表示は♩.=72)。3/8拍子を1小節1つに感じる。
05 — 声かけの例
場面ごとの、生徒への声かけの例
第1〜14小節 前奏と主題
- 「同じ音を『3・2・1』の指で。指を替えると、同じ音でも軽く続けられるよ」
- 「3つの音が、同じ大きさの声でしゃべっているかな」
第30〜34小節 終わりの部分
- 「cresc. はだんだん。最後の f まで、少しずつ声を大きくしていこう」
06 — AIで強弱をチェック
「おしゃべり」の強弱を、模範演奏と比べる
Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。
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