🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-19

ブルグミュラー「アヴェ・マリア」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第19番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「アヴェ・マリア」はどんな曲?

教会で、聖歌隊が静かに祈りの歌を合唱しているような曲です。イ長調、3/4拍子。冒頭の religioso は「敬虔に(祈るように)」の意味。前半は4つの声部、中間部は3つの声部の和音が、合唱のようにそろって進みます。後半は左手が8分音符の分散和音の伴奏に変わります。和音の中のいちばん上の音(旋律)を少しだけはっきりさせながら、すべての音をそろえて、なめらかにつなぐことがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第19番
拍子3/4
小節数30(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小3・4年B部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節(イ長調) 前半。p religioso で、両手の和音が4つの声部で進む。第3小節の松葉>、第5小節の松葉<、第6小節の松葉>。楽譜では第1〜8小節に繰り返し記号がある。
  • 第9〜16小節 中間部。p で、ホ長調から始まり、3つの声部の和音になる。第10小節のアクセント、第11・13小節の松葉<、第14小節の松葉>を経て、第15小節の dim. e riten.、第16小節の pp とフェルマータで、嬰ヘ短調の属和音に止まる(半終止)。
  • 第17〜30小節(イ長調) 後半。p で前半の旋律が戻り、左手は8分音符の分散和音の伴奏になる。第19小節の長い松葉>、第21小節の松葉>、第22小節の松葉>、第25小節の松葉<、第26小節のアクセントを経て、第27小節の dim. e poco riten.(IV度の和音が短調の響きに変わる、モルドゥアの和音)、第29小節の pp、第30小節のフェルマータの和音で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲は第1〜8小節の繰り返しをしない。楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(全30小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p religioso で始まり、第3小節の松葉>、第5小節の松葉<、第6小節の松葉>で穏やかに揺れる。中間部は第9小節の p から、第11・13小節の松葉<で少しふくらみ、第14小節の松葉>、第15小節の dim. e riten. を経て、第16小節の pp とフェルマータで静止する。後半は第17小節の p から、第19・21・22小節の松葉>、第25小節の松葉<で揺れ、第27小節の dim. e poco riten. を経て、第29小節の pp で終わる。曲全体が p 以下の小さな音量の中で動く。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 和音のすべての音を同時に、そろった音量で鳴らせる。
  2. 和音のいちばん上の旋律を、ほかの声部より少しだけはっきり聞かせられる。
  3. 和音から和音へ、音が途切れないようになめらかにつなげられる(必要に応じてペダルを使う)。
  4. 第16小節と第29〜30小節の pp を、音が消えないぎりぎりの小ささで弾ける。
  5. 速さの目安は Andantino、♩=84〜100(東音企画版の表示。原典の表示は♩=100)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 前半

  • 「4人で一緒に歌っているつもりで。誰かひとりだけ大きな声にならないように」
  • 「いちばん上の音が歌の主役」

第9〜16小節 中間部

  • 「フェルマータの pp は、みんなで息を止めて待つ所」

第17〜30小節 後半

  • 「左手の8分音符は、静かに流れる伴奏。和音の歌を包むように」
  • 「最後の和音は、音が消えてしまうまで聴いてから手を上げよう」
06 — AIで強弱をチェック

「アヴェ・マリア」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「アヴェ・マリア」の演奏を、AIでチェック

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