🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.100-24

ブルグミュラー「つばめ」の
弾き方と指導のポイント

25の練習曲 Op.100 第24番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「つばめ」はどんな曲?

つばめが空を自由に飛び回る様子を描いた曲です。ト長調、4/4拍子。右手は16分音符の分散和音を休みなく弾き、左手は8分音符の低い音を弾いた後、右手を越えて高い所の短い音(m.g.=左手で)を弾きに行きます。この手の交差が、曲の終わり近くまで続きます。低い音・右手の分散和音・高い音という3つの声部を、それぞれ違う音量で弾き分けることがこの曲の課題です。

曲集25の練習曲 Op.100 第24番
拍子4/4(楽譜の表記は C)
小節数30(演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小3・4年B部門、小5・6年A部門、中学A部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜6小節(ト長調) 前半。右手の分散和音と、左手の低い音・高い音の交差。第2小節の cresc.、第5小節の p、第6小節の cresc.。冒頭には強弱の文字が無い。
  • 第7〜8小節 p dolce で、左手が高い所で2分音符の旋律をレガートでつなぐ(ニ長調の響き)。第8小節は左手の旋律が低い所へ移り、ト長調へ戻る。
  • 第9〜14小節(ト長調) 前半の形が p で戻り、第10小節の cresc.、第13小節の p、第14小節の cresc.。
  • 第15〜22小節 第15小節の dolce で、第7小節と同じ形の左手の旋律(ニ長調)、第16小節でロ短調の属和音を経て、第17小節の p。第18・20小節で左手の旋律に松葉<・松葉>、第21小節の cresc.、第22小節で高い所へ上る。
  • 第23〜30小節 終わりの部分。第23小節の dim.、第24小節の p から、右手の分散和音が下向きの形になり、左手は8分音符・16分音符で上る。第25・27小節の松葉<・松葉>、第28小節の dim.、第29小節の pp と poco riten. を経て、第30小節で終わる。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 第2・11番以外はすべて繰り返しなしで弾く。この曲には繰り返し記号が無い。楽譜の小節番号がそのまま演奏順の番号になる(全30小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

冒頭には強弱の文字が無く、第2小節の cresc. の後、第5小節の p で最初の強弱の文字が出る。第6小節の cresc.、第7小節の p dolce、第9小節の p、第10小節の cresc.、第13小節の p、第14小節の cresc. と、p と cresc. を交互に繰り返す。第15小節の dolce、第17小節の p を経て、第18・20小節の松葉<・松葉>、第21小節の cresc.。第23小節の dim.、第24小節の p、第25・27小節の松葉<・松葉>、第28小節の dim. を経て、第29小節の pp で終わる。f の指示が無く、p を中心にした曲。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の16分音符の分散和音を、粒をそろえて、高い音より小さく弾き続けられる。
  2. 左手の交差(低い音から高い音へ)を、遅れずに、高い音を短く軽く弾ける。
  3. 低い音・分散和音・高い音の3つの声部を、違う音量で弾き分けられる。
  4. 第7・15小節の dolce で、左手の2分音符の旋律をレガートでつなげられる。
  5. 速さの目安は Allegro non troppo、♩=120〜138(東音企画版の表示。原典の表示も♩=138)。手の交差が遅れない速さを優先する。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜14小節 前半

  • 「左手は、低い音を弾いたら、すぐ高い所へひとっ飛び。つばめみたいに」
  • 「高い音は、ちょんと短く。右手の分散和音はそのうしろで静かに」

第15〜22小節 左手が歌う所

  • 「dolce の所は、左手の長い音が歌。つなげて弾こう」

第23〜30小節 終わりの部分

  • 「最後の pp と poco riten. で、つばめが遠くへ飛んでいく」
06 — AIで強弱をチェック

「つばめ」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「つばめ」の演奏を、AIでチェック

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