🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-10

ブルグミュラー「すばやい動き」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第10番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「すばやい動き」はどんな曲?

指を速く、軽く動かすことを目的にした曲です。ハ長調、6/8拍子。右手は16分音符の音階と分散和音が、高い音域まで一気に駆け上がっては戻ってきます。左手はスタッカートの和音と単音で、軽く拍を刻みます。細かい音を軽く、粒をそろえて走り抜けることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第10番
拍子6/8
小節数39(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜8小節 主題。p leggiero で始まり、高い音域へ駆け上がる。楽譜では第8小節に1番・2番カッコがあり、第1〜8小節を繰り返す書き方。
  • 第9〜24小節 中間部。右手の音型が中低音に移り、第11・15小節では右手もヘ音記号で低い音を弾く。f と p が交互に出て、第21小節の f risoluto、第23小節の sf のあと、第24小節の dimin. e rall. で主題へ戻る。
  • 第25〜39小節 主題が a tempo で戻り、cresc. と f を重ねて盛り上がる。第33小節からは両手の短い音型になり、最後の3小節は sf の和音を3回打って終わる(最後はフェルマータ)。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲では第1〜8小節を1回だけ弾き、第8小節の1番カッコは飛ばして2番カッコへ進む(1番・2番カッコは同じ小節番号なので、全39小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p leggiero で始まり、第2小節の cresc. から第3小節の f(小さな松葉)、第4小節の dimin. で戻る流れを、第5〜8小節でもう一度。中間部は p と f が2小節ずつ交互に出て、第21小節の f risoluto、第23小節の sf が山。第24小節の dimin. e rall. で静まる。後半は a tempo の p から cresc.・f を重ね、第31小節の sf、第32小節の cresc. を経て、第33小節の f、最後は sf の3つの和音。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の16分音符を、粒をそろえて軽く弾ける(上がる時も下がる時も同じ音量)。
  2. 左手のスタッカートを短く保ち、右手の流れを重くしない。
  3. p と f が交互に出る中間部で、音量の差をはっきり出せる。
  4. 最後の sf の和音を、テンポを崩さずに決められる。
  5. 速さの目安は♩.=80〜98(東音企画版の表示。原典の表示は♩.=104)。まずは粒がそろう速さから。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜8小節 駆け上がる主題

  • 「指は鍵盤の近くで、ころころ転がすように」
  • 「上へ行く時ほど、音を軽く」

第9〜24小節 低い音域の部分

  • 「f と p が交代で来るよ。2小節ごとに声を変えよう」

第25〜39小節 最後の3つの和音

  • 「最後の和音は3回ともそろえて。休符もしっかり数えよう」
06 — AIで強弱をチェック

「すばやい動き」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「すばやい動き」の演奏を、AIでチェック

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