🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-11

ブルグミュラー「セレナード」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第11番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「セレナード」はどんな曲?

「セレナード」は、夜に愛する人へ向けて歌う歌のことです。イ短調、6/8拍子。右手は旋律の音と、下から素早く弾き上げる短い和音(装飾音つき)を同時に弾きます。左手も低い音のあとに和音を弾き上げ、弦をはじく伴奏を表します。旋律をはっきり聞かせながら、伴奏の音を軽くまとめることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第11番
拍子6/8
小節数38
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜7小節 主題(il canto marcato=旋律をはっきり)。第6小節の f、第7小節の dimin. e poco riten.。
  • 第8〜15小節 a tempo で主題をもう一度。第14小節の f、第15小節の dimin. e poco riten.。
  • 第16〜31小節 中間の部分。第16小節の a tempo の p から第17小節の f、そのあと、第19小節の pp dolce で静かに歌い、cresc.・sf でふくらむ流れを2回。第25小節の f。
  • 第32〜38小節 終わりの部分。同じ音型を重ねながら perdendosi e sempre più ritenuto(だんだん消え、だんだん遅く)で、最後は pp の分散和音。
  • 楽譜に繰り返し記号は無い。コンクールの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による): 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

p で始まり、第2小節の sf でふくらみ、第3小節で p。第5小節の cresc. から第6小節の f、第7小節の dimin. e poco riten.。第8小節の a tempo から同じ流れ(第9小節の fp、第10小節の sf、第14小節の f)。第17小節の f、第19小節の pp dolce、第21小節の cresc.、第22小節の sf、第23小節の dimin.、第25小節の f、第27小節の pp dolce、第29〜30小節の cresc.・sf、第31小節の dimin.。終わりは perdendosi で少しずつ消え、pp で閉じる。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 右手の旋律の音を、下で弾き上げる和音より大きく、はっきり歌える。
  2. 装飾音つきの和音を、軽く素早く、拍に遅れずに弾ける。
  3. f の所と pp dolce の所の対比を出せる。
  4. 最後の perdendosi e sempre più ritenuto で、遅くしながら音を消していける。
  5. 速さの目安は♪=138〜168(東音企画版の表示。原典の表示は♪=176)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜15小節 窓辺で歌う

  • 「旋律の音は歌う声、下の和音はギター。声のほうを大きく」
  • 「ギターの音は、指先でポロンと軽く」

第16〜31小節 ささやく歌と強い歌

  • 「pp dolce は、窓の向こうの人だけに聞こえる声で」

第32〜38小節 歌い終わる

  • 「最後は、少しずつゆっくり、少しずつ小さく。歌いながら帰っていく所」
06 — AIで強弱をチェック

「セレナード」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「セレナード」の演奏を、AIでチェック

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