🎹 Clé du Sol

Burgmüller Op.109-12

ブルグミュラー「森の中の目覚め」の
弾き方と指導のポイント

18の練習曲 Op.109 第12番。曲の性格・構成・強弱の流れと、
レッスンで目指したいこと、生徒への声かけの例をまとめました。

01 — 曲の性格

「森の中の目覚め」はどんな曲?

朝の森で、遠くから角笛(ホルン)の合図が聞こえ、森が目を覚ましていく情景の曲です。ヘ長調。冒頭の4小節は、同じ音を高い音域で軽く刻む呼びかけです。そのあと右手はスタッカートの8分音符で上下に跳び、左手は和音を細かく刻んで支えます。軽いスタッカートを保ちながら、呼びかけと活気ある場面を描き分けることが中心になります。

曲集18の練習曲 Op.109 第12番
拍子4/4(楽譜の表記は C)
小節数42(繰り返しなしの演奏順)
ブルグミュラーコンクール(2026年度)小5・6年B部門、中学B部門、高校部門、大人の部門
02 — 曲の構成

曲の構成と、コンクールでの弾き方

  • 第1〜4小節 導入。pp で同じ音を刻む呼びかけ(第2小節に sf)。
  • 第5〜12小節 主題。pp leggiero で右手が跳ぶ。楽譜では第5〜12小節に繰り返し記号があり、第12小節に1番・2番カッコ。
  • 第13〜20小節 右手が重音・和音になり、p から sf、f と力強くなる部分。
  • 第21〜27小節 主題が pp leggiero で戻り、第27小節の dimin. e poco riten. で区切る。
  • 第28〜42小節 a tempo。和音を短く打つ形から cresc. し、第32小節の f、第34・36小節の sf と p legg. の対比、第38小節の sf con fuoco から最後の sf の和音へ。
  • コンクールでの弾き方(ブルグミュラーコンクールの2026年度の参加要項による) 18の練習曲はすべて繰り返しなしで弾く。この曲では第5〜12小節を1回だけ弾き、第12小節の1番カッコは飛ばして2番カッコへ進む(1番・2番カッコは同じ小節番号なので、全42小節)。

小節番号は、ことわりの無い限り楽譜に印刷された番号です。繰り返しのルールはブルグミュラーコンクール、繰り返しは弾く?弾かない?にまとめています。

03 — 強弱の流れ

強弱・表現の流れ

pp で始まり、第2小節の sf、第3小節の p、第4小節の dimin.。第5小節から pp leggiero、第10小節の sf、第11小節の dimin. e poco riten.、第12小節の p。第13小節の p から cresc.、第14小節の sf、第17小節の f、第19小節の f dimin.、第20小節の sf。第21小節で pp leggiero に戻り、第26小節の sf、第27小節の dimin. e poco riten.。後半は p から cresc.・sf を重ね、第32小節の f、第34・36小節の sf と p legg.、第38小節の sf con fuoco、第39小節の f、最後は sf。

04 — 目指したいこと

レッスンで目指したいこと

  1. 冒頭の同じ音の刻みを、pp のまま粒をそろえて弾ける。
  2. 右手の跳ぶスタッカートを、短く軽く、外さずに弾ける。
  3. 左手の刻む和音を、右手より小さく保てる。
  4. 後半の sf と p legg. の切り替え、sf con fuoco からの盛り上がりを出せる。
  5. 速さの目安は♩=146〜158(東音企画版の表示。原典の表示は♩=168)。
05 — 声かけの例

場面ごとの、生徒への声かけの例

第1〜4小節 遠くの角笛

  • 「森の向こうから聞こえる合図。小さく、でもはっきり」

第5〜12小節 森が目覚める

  • 「右手は小鳥が枝から枝へ跳ぶように。着地は軽く」
  • 「左手の和音は、遠くの葉っぱのざわめき」

第28〜42小節 にぎやかな終わり

  • 「sf と p legg. が交代で来るよ。p の所でしっかり小さく戻ろう」
06 — AIで強弱をチェック

「森の中の目覚め」の強弱を、模範演奏と比べる

Clé du SolのAI演奏診断は、ブルグミュラーの25の練習曲・18の練習曲の全43曲に対応しています。生徒の演奏をスマホで録音してアップロードすると、コンクールの演奏順どおりの模範演奏と音量の動きを比べ、AIのコメントと練習のアドバイスを作ります。曲を選ぶと、繰り返しの扱いが撮影前に表示されるので、本番と同じ順番で録音できます。この記事の内容は、講師向けの指導ガイドとして、診断の画面からも読めます。

「森の中の目覚め」の演奏を、AIでチェック

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